●大人の学びなおしは難しい
人生100年時代、「大人の学びなおし」が声高に叫ばれて久しくなりました。
「今の仕事のままでいいのか」
「今後10年、20年後はどうしようか」
そういった悩みは若者のみならず、40〜50代の方にも多いようです。
しかし、普段の生活の合間を縫っての勉強はなかなか上手くいきませんよね。
以前の記事「大人のための勉強法【時間確保のコツ】」では、そんな悩める大人のための勉強のコツをひとつ解説しました。
前回の記事をお読みでない方は、ぜひご覧いただくことをオススメします。
さて今回は、もうひとつのコツをお伝えします。
効率アップのコツです。
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●「時間がない」の対策は2つ
大人の勉強が上手くいかない原因は、とにもかくにも「時間がないから」です。
時間がないのであれば、対策は2つです。
ひとつは、時間を確保すること。
もうひとつは、効率を上げることです。
どちらか一方を極める、というよりは両方とも自分のできる範囲で取り組んでいくことが重要です。
時間ばかり確保しても効率が悪いのであれば、結果がなかなか出ず勉強が苦行になってしまう可能性があります。
一方で、効率を上げても時間が全然なければ、そのコツを活かす場面がありません。
前回は時間確保についてお伝えしました。
今回は、効率アップについてお話ししていきます。
ご自身にあったコツを少しでも取り入れていただければ幸いです。
みなさんの勉強が一歩また一歩と進むことを望みます!
●効率アップのコツ
ここでは、2つのコツをご紹介します。
勉強の効率を上げるのに、回り道はありません。
読むべき本を読む。やるべき練習をやる。
できるようになるまで繰り返す。
基本的にこれだけです。
そのため、「これをやるだけで効率10倍!」といった特効薬はありません。
ただし、これから説明するコツ2つを理解しておくことで、無駄を省くことはできるはずです。
10kmランニングするのを目標とした時に、距離を縮めることはできませんが(というより縮めたら意味がありませんが)、服装や靴、走るコースなどを工夫することで、その目標を早く達成することは可能です。
勉強において大事な工夫を2つお伝えします。
1.複数の本から大事なところだけ抜き出す
「プログラミングを学びたい」
「英語を学びたい」
「お金について学びたい」
そう思ったとき、皆さんはどうしますか。
おそらく「お金 勉強 本」などでグーグル検索するのではないでしょうか。
あるいは、本屋にいって一番売り文句の上手い本を手に取るかもしれません。
このとき大事なのは、最高の一冊を選ぼうとしないことです。
検索すると「〇〇の勉強する本 おすすめ5選!」などといったブログが出てくるでしょう。
それらの本を5冊とも買ってしまいましょう。
全て買うのに抵抗があるならば、3冊くらい絞って買いましょう。
なぜ複数の本を買うのか。
それは、大事なことはどの本にも書いてあるからです。
英語であれば、頻出の単語やフレーズ。
プログラミングであれば、頻繁に用いられるシンタックス。
資格の勉強であれば、過去問によくでる問題。
もちろんどの本にも、重要なポイントは強調されています。
しかし、1冊の本を読みながら「ここは重要だからしっかり読もう」「ここはそうでもないから手を抜こう」などと切り替えられるでしょうか。
頭が冴えていて、その勉強だけに時間を使える環境なら可能かもしれません。
みなさんのように、スキマ時間を用いて勉強しているのであれば、なかなかそうはいきません。
疲れていれば、重要なページもそうでないページもボーッと読んでしまいます。
だからこそ、1冊1冊の読み方はクオリティを求めすぎずに、複数の本を読むことが重要なのです。
2冊目、3冊目となってくると「あ、この話は前に出てきたな」と気づくはずです。
そうやって何度も出てくる、どの本にも書いてある内容は重要に決まってます。
ですから、読みながら重要かどうかを考える必要はないんです。
巡り合う数が多いかどうか、だけ考えていればいいんです。
もはや考える必要もありません。出会えば気づくわけですから。
複数の本を何度も読む、と言うのは一見効率を無視した愚直すぎる方法です。
しかし、読めば読むほど、すなわち、重要なことに出会えば出会うほど、それを覚えられる、というシンプルな良い方法だと気づくはずです。
「完璧に一冊を」ではなく「適当に何冊も」。
実践してみてください。
・期間とページ数を固定する
読む本も決めた、読み方もわかった。
しかし、次に立ちはだかる大きな壁が「読む」という行為そのものです。
どんなに効率よく読む方法を理解していても、読み進めないのであれば意味がありません。
「仕事で疲れたから」
「今日は寝不足だから」
「明日朝早いから」
色んな理由をつけて今日読もうと思っていた分量を減らしてしまうのが人間です。
ついつい手を抜いてしまわないてまには、どうしたら良いのでしょう。
実は、手を抜かないコツはシンプルです。
「いつ、どれだけ進めるのか」をあらかじめ決めることです。
300ページの本を1ヶ月で進めたいなら、1日10ページ。
そのペースがきついかどうかはあまり関係ありません。
「何月何日に何ページやるのか」が事前に細かく決まっていることが重要なのです。
この段取りを決めるのは、階段を設置するのと一緒です。
「1ヶ月でこの1冊」程度だと、大きな壁だけ設置したイメージです。
なかなかそれを飛び越える具体像が見えません。
しかし、階段が見えていたらどうでしょう。
長くて果てしなく感じてしまうかもしれませんが、一段一段はこなせる高さです。
つまり、1冊読むという大きなゴールが、階段一段という小さなゴールの積み重ねに置き換えられているんです。
そうやって、小さなゴールをクリアする成功体験を繰り返していくと、気分も上がってくるはずです。
自己肯定感も上がるでしょう。
数ヶ月単位で漠然と目標設定していた時よりは、着実にこなせるはずです。
着実にこなしている、ということは、まさに効率が良いということではないでしょうか。
いつ、どれだけ進めるのか、ぜひ事前にしっかり決めましょう。
具体的には、紙にリストのように書いて、終わり次第消していくのがおすすめです。
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●まとめ
以上、大人の学びなおしのための、効率アップのコツをご紹介しました。
大人は時間がないため、勉強そのものが困難です。
これに抗うには、愚直に
・時間を確保すること
・効率をあげること
が必要です。
今回は効率アップのコツとして、
①複数の本から大事なところだけ抜き出す
②期間とページ数を固定する
2点お話しました。
どちらかだけでも今すぐ始められることがあれば取り入れてみてください。
前回の、「大人のための勉強法【時間確保のコツ】」と併せてお読みいただけると幸いです。